蛍の光


私がPCを使うようになったのが25年くらい前の転勤から本社に戻った時でした。
当時は全くが使えなかったから、ブラインドタッチを覚えるのにチャットを始めました。
毎晩YAHOOのチャットルームにデビューして、もたもたしながらもなんとかついて行けるようになり、いろんな人と出会うことができました。

最初に出会ったのが大宮のレントゲン技師の女性で私と同じようにPCチャットを始めたばかりでした。
ちょうど私も転勤先の大宮から戻ったばかりだったので話題に尽きることなく話せました。
結構仲良くなり、私が出張で大宮に行った時に食事をすることになりました。
当時、私のたまに行っていた小料理屋さんで食事をすることになり、最初はビールからスタートしたのですが、私が日本酒に変えてもいいかと聞いたらOKとの返事。
結構いける口なのかなと思いつつ、2合徳利を頼みはじめて気がついたら8〜10本くらい並んでいてびっくりしました。
私もふらふらになり、彼女に大丈夫って聞いたら大丈夫とのこと。
帰りは彼女の妹が迎えに来てくれて、私もホテルまで送って貰いました。
次の日、完全に二日酔いでふらふらしながら出勤したものの仕事になりませんでした。
ただとんでもなく強い女性もいるものだと驚くばかりの出張でした。

それからいろんな人とオフ会を重ね、3年くらい経て大阪の堺の人出会うこができました。
彼女とは私が大阪に出張してタイミングが合えば軽く食事をするようになり、結構仲良くなりました。
一度、休みの日に名古屋まで遊びに来たいと言いだし、来ることになって名古屋で観光しながら一日過ごしました。
私が翌日に大阪に出張の仕事を作っていたのでその日のうちに大阪に移動するため、
社用車と自家用車を乗り換えるために、自宅まで彼女に付き合って貰いました。

名古屋から自宅に寄って彼女を大阪に送って行くのに走り出した時「真っ暗やね!!」と言い、私が「何が?」と聞き返すと周りに何も明かりとかネオンががないとのこと。
私の自宅は結構田舎で信号とかコンビニの明かりはありますが、
都会のようなネオンとか、商店の明かりなんかはありません。
ただ私としては極普通だと思っていますが彼女にとっては明かりのない真っ暗な所で蛙の声だけがしている環境に驚いたのでしょう!

高速のICに入る前の信号町待ちで停まっている時、5月頃で車の窓も開けていたと思います。
彼女が急に助手席で「きゃぁ〜〜っ!!」と悲鳴を上げだしました。
私が何事かと聞いたら、彼女のスカートの上に一匹の蛍が光っていました。
彼女は蛍を見たことがないらしく、「これ、なに〜ッ!」「どうしたらええの〜?」とパニクっていました。
私は逆に驚いてすぐにスカートの上の蛍とつかんで窓から逃がしてあげました。
それから車が走り出しても「あんなん初めてや!」、「蛍なんかしらん〜ッ」とか彼女の興奮はしばらく続いていました。
ようやく彼女の自宅まで送り、「じゃあまたね」と私はホテルに向かいました。

その日彼女からのありがとうのメールはありましたがそのメールを最後に彼女との連絡は取れなくなりました。

ほんまに蛍の光になるとは・・・





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